嵐を呼ぶ?古隅田川と旧古隅田川辺り歩き(岩槻・春日部)

所用ついでに、限られた時間でしたが岩槻・春日部の境辺り、古隅田川・旧古隅田川沿いを少し歩く事が出来ました。
2012年11月末の訪問記です。

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ピンクの印が東武野田線の豊春駅です。鉄道の北側(写真真ん中より左寄り)の台地は
慈恩寺台地、写真左端辺りが元荒川です。

元荒川の鉄橋に「人形の町 岩槻」と銘打ったペイントが車窓より見えて、気分が高まります。



中央の農地が干拓地みたいで面白いですね。




花積貝塚の方、行政境が入り乱れ具合がカオスです。
乱れた慈恩寺台地、干拓地のような農地、くちばしのように鋭利に突き刺さる岩槻市・・・

においのする要素がいっぱい詰まっています


東岩槻図書館辺り、ここは孤を描く行政界となっています。
この水路跡?が北部で古隅田川と接し、2号線辺りからは開渠となって姿を現し旧古隅田川と
称するように見えるのですが、詳しくは調べていません。
(古隅田川の行政的管理所轄がややこしく。)


名前からして、過去の川扱い。旧古隅田川なんて本当に。
人の手・自然の力によって流れを変えられ、翻弄されてきた過去からの大河。


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この地点は完全に水が流れていません。
東岩槻5-10地先辺り。




























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しばらく水の無い水路が続いた後、開渠となります。
木橋の向こう、堤の下に広がっているのが前述の農地です(過去には入り江だったという記載を見た事があります)
堤の手前は耕作がされています

送電線も悠悠と線を張っていますね・・・

この辺り送電線・鉄塔を鑑賞するには非常にお薦めの地域です。




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どこを写しても背後には送電線。





























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中央に堤のような盛り上がりが見てとれます。

2号線を渡ります。



























旧古隅田川、橋のたもと。

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こんなところにピンクのマットレス投棄しないで下さい~



























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ご覧のように、水質はいまひとつです。




























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同じ橋際に佇んでいた神様。
剥落が激しすぎてお顔は判別しがたいのですが、何とも言えない雰囲気があり、
しばしの間見入ってしまいました。

右のお皿はカキ氷のカップかしら・・・

















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何と云うか
石の方から近寄って来てくれる、みたいな空気でした

横から見た出っ張り具合にも魅せられるなあ・・・
宙に浮いてるかのような、崖観音様のような・・・

















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こちら側から見ると道標に。

う~ん、読めないけれど
「こしがや」・・・?























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もう少し旧古隅田川を歩いてみたかったのですが
時間があまりないので再度2号線を渡ります。

カラスが羨ましい。

旧古隅田川はこのあと北上して古隅田川に合わさります。

「北上する川」って面白いなあ~・・・














元々は古隅田川は(旧も含める)利根川本流として南下していたものが
関東造盆地運動によって地形が変わり、流れの方向も逆になったとか・・

ぽっかりと低く窪んだ土地と言えば幸手辺りが知られているけれど
春日部もそこに入る、という説もあるようです。

沈み行く街・粕壁・・・

大河多いですもんね・・・


しばらく下蛭田地区の住宅街の中を歩いていると・・・

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いきなり開けた場所がありました。
何か旧いものが集まっているにおいが・・・
あとあと調べましたら東光院というお寺が廃された跡との事。

木のある塚?小山?が非常に気になります!



山・宝塔の前には「きけん 登るな」の看板あり。


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近寄った所、登れなかったのですが
各種の旧そうな石が無造作な感じで置いてありました。










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どれも彫りが深く明瞭で立派なものです。













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これはちょっと傾いてしまっている





























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山の頂近くにあった石。

流れるようなライン。

























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反対側から「山」を眺めたところ。

富士塚なのでしょうか・・・?
「◎◎大神」とあるのかな。
浅間大神かな。

隣の赤い屋根の建物は地域の集会所のような施設でした。


















グリーンのアイコンが旧古隅田川の橋(神様)
オレンジのアイコンが下蛭田の廃寺跡

**********************



東武野田線と古隅田川が交差する地点に辿り着きました。

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この地点、カルガモもいましたが、傘なんかが投棄されていたり、あまり綺麗ではなかったです。
傘が開いたままになっているの、おわかりになるでしょうか。柄が水面から顔を出しています。

でも橋梁はちゃんと投影されていますね~

お天気が良かったからでしょうか










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この辺り、古隅田川沿いを歩く事が出来ます。
ここは冒頭の広大な農地に面していて、牧歌的な雰囲気を濃厚に感じます。
縁に植えられているのは桜かな。




















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春日部市、花積東武住宅地辺り。





























事前に地図を見ていた際
この付近に「住吉神社」があって興味深いな~・・・(住吉神社は海の近くにある神様のイメージ)と思っていたのですが
見過ごしてしまったようです。。。


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古隅田川沿いから一本中の道に入ると
平屋建て住宅の連なり+気になる蓋の連なり


























再び川沿いに戻りしばらく歩くとと行き止まりになります

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遮るもの何も無く干されし布団





























この行き止まりの地点辺りが古隅田川の行政管理区界らしいのですが・・・
そんな場所に在ったのがこちら。

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馬頭観世音様。
















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お地蔵様の顔がスパンと欠けてしまっています。

どのような表情・お顔だったのでしょうか、知る由もありません






















馬頭様のあった辺りはちょうど岩槻/春日部の境あたり。
出発地点の反対側に戻ってきた辺りだったのです。


最後に少し台地(慈恩寺台地)の方にも寄り道

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この辺りお寺や神社・聖天様・貝塚があり
古代からの人々の息吹を歩きながら肌で感じます。


・・・ってこの方どなたでしょうか・・・




















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あとはこんなスケアクロウ(かかし)的なのを見つけて。
カラスのは良く見るけれど、隣の塑像みたいなの何・・・?










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アトリエっぽいですね。
効果の程はいかに・・・














*************************


おまけ

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**********

春日部は地理的に面白い所が沢山で(自然堤防なども見たかった!)何回も訪れたいくらい。
中でも気になっているのはここ!春日部共栄学園の近くの、このフックのような堀(?)




浦和美園の堀に囲まれた謎のお屋敷(消滅に似ている気が。地図だけですけれど・・・
ここももう無かったりして
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by onnbubatta | 2013-05-10 13:11 | さいたま | Comments(8)
Commented by sumizome_sakura at 2013-05-11 05:15 x
いろいろあるのですが、とりあえず謎の屋敷地から(笑)。

濠に囲まれた屋敷は、この地域に広く見られたものだそうです。
江戸時代後半以降、最後まで残っていた泥炭地が水田開発されていくのですが、その際、用水路沿いの屋敷予定地の三方に濠を掘って、その土で屋敷地の地面を高くしつつ、濠を貯水池に使って、夏季の渇水にそなえていたんだとか。
地理学では「島畑景観」とよばれているものの一つだそうです。

1881年の迅速測図には、古隅田川の南側に、小さな丸や四角に囲まれた宅地らしきものがいくつも載っているのですが、それは、こうした濠付屋敷地なのではないか、とのことです。
浦和美園の屋敷も、載っているかもしれませんね。

Commented by onnbubatta at 2013-05-12 07:21
>sumizome-sakuraさん
このあたりの地名、「新田」が付くものが多いので田んぼ関係かとぼんやり考えていましたが、水を保っておく用途だったんですね。元は泥炭地とは知りませんでした。
地図の少し左側も、南北の用水路から一区画ずつ鍵のように水路が連なる箇所があって面白いです。

「島畑景観」の用語は初めて聞きました!
屋敷部分が島のような形状だからでしょうか、とてもいい表現ですね。
野田線がリニューアルしたらしい(地域の花のモチーフが車両内にある)ので、見学に行きたいです。
Commented by sumizome_sakura at 2013-05-12 16:23 x
あ、参照元は鈴木哲雄さんの『中世関東の内海世界』という本です。昔、春日部共栄高校の先生として赴任したのが、この地域を調べるきっかけになったそうで。
さっき本を確認したら、「このような景観をもつ谷原新田・上大増新田も、ここ数年来、一挙に住宅化がすすみ」、いくつかの農家は環濠をうめつつあるって、しっかり書いてありました(^^^;; 77頁)。

あと、貯水池の濠だと四方を囲む必要はありませんから、四方が囲んであるのは、また別の用途かもしれません。

古隅田川が北流をはじめた時期と理由ははっきりしないようですが、本間清利さんの『利根川』には、江戸時代の利根川付け替えで北から流入する水量が大きく減ったためではないか、とありました。
いつだったにせよ、当時の人はびっくりしたでしょうねえ(^^。某番組みたいに、こっそり見てみたい気がします。

住吉神社も気になります~~。以前、別の記事のコメントに書かせていただいた氷川の「沼系」の、「あの世から船にのって霊魂が来る」方かもしれません。

おっと長々失礼しました....
Commented by onnbubatta at 2013-05-13 21:16
>sumizome-sakuraさん
学校の先生でしたら周囲の変化を日々肌で感じるでしょうから、地への思いもひとしおでしょうね。それが失われていく事に関しても・・・
利根川東遷も一夜にして成った訳ではないにせよ、パラダイムシフトというか、根底から基盤がひっくり返るみたいな事でしょうね。元の大河自身も、時には古の流れ向きを思い出しちゃったりするのでしょうか。
住吉神社は地図で見た感じだと区画の整った分譲地内にあるように見えました。ここに旧いものを伝える存在があったら本当に面白いです。
「あの世から船に乗って霊が来る」、「さいたまの魅力と魔力?」という本で読んだ御船祭や磐船祭の話と同様の意味合いでしょうか。。
ありがとうございます!教えていただいた本もいつか読んでみたいです。
Commented by sumizome_sakura at 2013-05-17 05:44 x
>「あの世から船に乗って霊が来る」、「さいたまの魅力と魔力?」という本で読んだ御船祭や磐船祭の話と同様の意味合いでしょうか。。

はいはい。御船祭というお祭りは諏訪下社など各所にあって、今では神社の主神が船で移動する祭りになっていますが、もともとは船そのものに神霊がいると考えられていて、それを祭るものらしいです。「船霊」というそうですが、これは船の霊というよりむしろ船に乗って来る霊と考えた方がしっくりくるなあと思います。

Commented by onnbubatta at 2013-05-17 21:30
>sumizome-sakuraさん
移動手段の舟そのものが霊とは、舟神輿みたいですね。。
水上を神様が行き交う姿を想う方が物語性がありますね。

東浦和の氷川女体神社に磐船祭の祭祀遺跡があって例年5月4日にお祭りもあるみたいです。過ぎてしまい惜しまれます。。

全然関係無いのですが、先日浅草の待乳山聖天のモノレールに乗車したのですが、あれも神様が使ってるのかな・・・何てファンタジーな事を考えてしまいました。
Commented by Mc63901 at 2015-05-23 06:30 x
はじめまして、地元の川についてググってたら面白い記事を見つけたので読ませていただきました。
廃寺跡は現在一帯の集会所扱いになっております。私も実はあそこにある墓の一つに縁のある者なのですが、私の親類の墓は約500年前からあの位置にあると伝えられてます(最も古いもので室町時代の墓石が現存しています)。戦後まで土葬だったそうですし…
あと立ち入り禁止扱いになってる入り口の小さい山には、子供の頃に悪戯心で登ろうとしてそこの一族の当主の大伯母にめちゃめちゃ怒られましたね。曰く「縁起悪い事になる」。ちゃんと調べてませんが土着の祟り神の類でもいるのかなと思ってます。
お目汚し失礼いたしました~
Commented by onnbubatta at 2015-05-23 15:11
>Mc63901さま
はじめまして、コメントを頂戴しありがとうございます。
地元の方からのお話は何より興味深いです。お墓の方はあまり見てはいなかったのですが、500年前とは、改めて驚きました。時の重みのせいか、何かあの一角だけ雰囲気がかなり違っていたことを思い出しました。
大叔母様に大目玉をくらったのですね。子供なら皆登りそうな気もしますが、それだけ怒られるのにはやはり何か訳がありそうな気がします。この記事を書いた時に、下蛭田の廃寺について調べて一番面白かったのが桜蘭さんという方が書かれたブログなのですが、今回改めて拝読したら桜蘭さんもこの冨士塚は単なる冨士塚ではないのでは、との見解を綴っていらっしゃいました。宜しければ、「下蛭田の東光院跡」で検索されてみて下さい。


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