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上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)

最寄駅は東武東上線の北池袋、山手線の大塚辺り。

全くイメージの沸かないエリアだったのですが、ひょんな事から歩いてみたら
色々発見のあるお散歩でした。
地図なしで歩いたのですが、念頭に置いたのは以下の二点です。

①駅名とあまりリンクしない「巣鴨学園」「都立文京高校」この辺歩いた事が無いので行ってみたい
②巣鴨学園北辺りの暗渠に行ってみたい。

.....................................................................................

①、駅間に立地するとそうなるのか、創立の地が元々は違うのか・・・

昔は「ガモ中」って呼ばれていませんでしたっけ。近所のお兄さんも確か通っていました。
こういう呼称が今もあるのか検索したら、「白松ガモナカ」関連のページがズラッと並んでしまい
しばし困惑。
嗚呼もう話題が古いのかと思いましたら
「新御三家」というキーワードとともにヒットしました。

北池袋。巨大ターミナル駅を出発しての一つ目の駅。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_11301576.jpg

ちょうどこんな踏切名が。雲雀が谷ですね。
夏の暑いときにここの谷に来た事があったのですが、うまく写真をまとめられなくて。。

向かいの地下道にもひばりがや地下道との表記がありました。


赤羽線と書いてあるのも懐かしい。

東に歩いていきます。





左手はヤードのような感じで、道路上に囲いやらがあり自転車置き場などもあるのですが。。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_11352210.jpg

ヤードの中には立派な彫刻が。
三体くらいの人物像が囲われています。

元からここにあったもの・・・?

「ヨッ!」









ちょっとこの地にあるのが不可思議。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_11392841.jpg


「達者でな~!」

手を振っている先は雲雀が谷の谷。




























しばらく東へ歩くと、分かれ道となっていて
「お茶あがれ地蔵」というお地蔵様が二股の所に立っておられます。
写真を撮ろうかと思いましたが、ミステリーというかオカルトっぽい事を聞いた記憶があるので
・・・

交差している細い路の方は、旧くからの道のにおいもします。
(懐かしい感じの八百屋さんあり)



上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_11444175.jpg石垣の曲線がきれいです。

































上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_11462869.jpg石垣の上は仮の公園。
補助82号線(旧ガン研通り)の工事開始までの暫定利用のようです。
直線状にさきほどの彫刻つきのヤードがあるので、ああなるほどと得心。

ガン研は有明に移転したのでしたっけ・・・


一度も近くを通ることなく、見ることもないまま跡地はマンション等へ一変したようです。



水窪川流域にも補助81号線計画が進捗しています・・・まさか連番で計画道路を訪れるとは。


上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1201913.jpg写真の奥へ進んでいくと谷端川&北区との境。

「捨て石」という店名が寂寞とした中に潔さを感じさせる・・・
「捨て鉢」とかも気になる単語。























上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1221523.jpg営業はしていない雰囲気でした。


























上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1225285.jpg




























何となく材木屋さんが多い、この通り界隈。
しばらく歩いて明治通りへ。



上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1241929.jpg道を一本入った所にあるマンション・イン・銭湯。

時既に遅し、3月いっぱいで閉められた旨の貼紙が。

もうここで体を洗う事は出来ないのですね。
幾多の泡と疲れが流れていった事でしょう・・・




お隣には小さな熱帯魚屋さん。
明治通りを渡って一本中へ入る。



上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1293915.jpg民家の軒先の金魚鉢から
水面が天井に反射して、ゆらゆら揺れている。

ずーっと眺めていても飽きないくらい、面白い動き方をしました。








上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12112560.jpgモヤモヤモヤ・・・・~



















いよいよ暗渠らしい道にやってきました。アドレナリンが出ます・・
この地点は勾配が小さく感じるんだけど・・
遡上する方向で歩いていきます。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12132840.jpg非常に雰囲気の濃い道で、
家々の裏手からかちゃちゃ食器を洗う音とか、様々な暮らしの音がすぐそばから
聞こえてきます。

同時に、「不審者を見つけたら即通報」の警告貼紙が非常に狭い間隔で
歩を進める度に目に入ります。

カメラを向けるのはちょっと控えました。

途中のカーブ地点が何とも細く狭く、想像以上に心満たしてくれる暗渠でした!












事前に細かにお勉強してきませんでした・・・池の事等を念頭に入れてきたら良かったかも。結局谷頭の山手線線路沿い辺りまで歩きました
(下流から谷端川辺りはまたの機会に・・・)


立体交差の道路を潜り東へ少し歩くと

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1223568.jpg店先に大量の木材が積まれたお風呂屋さん。
燃料の木材から季節の紫陽花が顔を覗かせています。

木屑も真新しい・・・
ジェンガみたいだなあ






















上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1225952.jpg裏手に回ると煉瓦塀が一部残っていました。






























上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_1227297.jpg


お風呂屋さん特有の水色の壁が垣間見えました。

あとお風呂屋さん独特のにおい、大好きです。
人工的に合成しえない、女の子の髪の毛からふわりたちのぼるシャンプーの香りとか
プールの香りもそうだな。。。

水と、生ぬるい温度から沸き上がる香りというか。

(私はビニル製のプールバッグのにおいと灯油のにおいが好き)

ここはお隣の食料品店もとても雰囲気満点なのでした。







上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12315665.jpg「栄橋」からスカイツリーを望む。

「空蝉駐車場」も風情があります。
昔大塚駅近辺でバイトしていた時から「空蝉橋」という響きが気になったり、
源氏物語に登場する薄幸の女性と重ねたり。
(まんがのあさきゆめみしではかなり地味に描かれているので、その印象を街にも投影してしまいます)

















かつて大塚の線路沿いに
「ホワイトチャペル」という結婚式場とか
「富士山一生懸命塾」があった記憶・・・



上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12365289.jpg栄橋そばの、一区間の短い細道。






























上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12381786.jpg






門扉ライオンのカチカチ。
























上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12412588.jpg


この獅子モチーフ、凄く好きで。
門扉のもいいけれど、重厚な玄関をノックするためのリング状の、あれも好き!






















上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_12445928.jpg



間口が広くて、文字看板の一つ一つが大きくて
適度にレトロな構え。
目を引くお医者さんです。

至近に「ハナペチャクリニック」という面白い名前の動物病院もありました。
(キャンディキャンディ以来かも・・・)






春日通りに出ました。

通り沿いの「桑澤寝具店」さんの店猫がめちゃくちゃ可愛かったです。
(手足が太めだったから洋猫ちゃかな?)

・・・・・・・・

結局文京高校の方までは回れませんでした&谷端川本体はあまり通しでは歩いた事がまだありません。
都電の巣鴨新田辺りとかもまた今度歩いてみたいと思います~

次回はこの辺りから水窪川を遡上します。

.......................................................

付記:この界隈の小字名「雲雀ヶ谷戸」と「下り谷」の範囲を非常にざっくりと示してみました。

緑が雲雀ヶ谷戸
赤が下り谷(さがりだに)




最近の暗渠散策に関しておおいに依存している明治44年逓信局の地図。
これが役に立ちました。合っているといいのだけど。

※コメント欄の「両字の接する場所・・・」は池袋本町4-3、と池袋本町1-38の地点、丁界。中小学校向かい合う道の一本東です。

・・・地図、昆虫の警告色みたいになっちゃった

新田堀ノ内村、今の上池袋のどこかに
「飛泉の滝」なる幻の滝が在ったとの記載が江戸時代の「遊歴雑記」にあるそうです。

「北から西南に向かって四段になった」
「細い滝」
・・・・・

雲雀が谷(下り谷)なのか、巣鴨学園の谷のいずれかに在ったのかな・・・


.................................................................
2019.6.12 追記

過去の記事でご紹介した「線路際の彫像」、「捨て石」、「大越外科医院」、全て無くなってしまいました。

そして中盤でご紹介した大塚の銭湯「千代田湯」さん、廃業となったそうです。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_21045911.jpg
右のフェンスが「捨て石」のあった場所。

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_21184966.jpg

上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_21042713.jpg
千代田湯さん。
紫陽花はそのままに、軒先の木材は片づけられていました。
上池袋~北大塚あたりを歩く(谷端川巣鴨学園支流暗渠も)_d0250051_21074387.jpg
素敵なタイルです。














by onnbubatta | 2013-06-05 17:54 | 谷端川 | Comments(4)
Commented by lotus62 at 2013-06-05 18:22 x
ご紹介ありがとうございます。
まさにここです。地味な暗渠なので共有できてうれしゅうございますwこのあたりはおもしろいですよねー!
そうそうここは、豊島区郷土資料館の紀要に豊島区内の湧水跡地を紹介したものがあって、それを頼りに訪れた際に見つけた暗渠でした。
ところで「雲雀が谷」。だいたいこのへんということは理解できているんですが、どこからどこまでを含むのかまだ自分の中で謎なんです。この谷戸のすぐ西には「下の谷」と呼ばれたところがあるんですが、果たしてそれを含むのか、それとも下の谷に隣り合った東の地域を指すのか。
写真の踏切は、前者の場合だと「雲雀が谷のほぼまんなか」に位置することになりますし、後者であれば「雲雀が谷の西のはしっこぎりぎりくらい」に位置することになるし。
「雲雀が谷」と載っている古地図はあるんですが、イマイチそれがどのエリアを指しているのかわかりづらいんですよね…。いつか地元の方のお話でも聞いてみたいなとずっと思っております。
Commented by onnbubatta at 2013-06-06 12:40
>lotus62さん
雲雀が谷戸の範囲ですね。
字としての範囲でしたら明治44年の地図に地番区割表の記載がありそれに拠ると大体上の地図(緑が雲雀が谷戸、赤が下り谷)になるようです。雲雀ヶ谷の方は握り拳のような形で下り谷は細長く、現在の帝京平成大学の方まで含んでいたようです。

この辺り、線路で分断されるので判りにくい上に、上流なのに「下り谷」のネーミング、混乱しました~。「下り始める谷」と暗記してみましたよ。

写真の「捨て石」のある道は雲雀ヶ谷戸の東端でした!雰囲気のある道だなあと思っていたら境目だったんですね!lotusさんのおかげで得心がいきました。ありがとうございます。

以前、下板橋の駅南、池袋4-40辺りの小路地区画が面白かった記憶があったり、線路を挟んで「雲雀が谷ハウス」というアパートにMY地図ではチェックがしてあり(アパートは現存しないかも・・)風光明媚なネーミングで気になっておりました。

上~中流の字名が下り谷で、下流が線路の東も少々含めて雲雀が谷、という感じでしょうか。

両字が接する境が非常に狭くてそこも改めて面白かったです。
(今の池袋本町1-40・30間・・・?)
Commented by lotus62 at 2013-06-07 09:19 x
なるほど!下り始める下り谷と雲雀が谷の関係がよーっくわかりました。すごくすっきりしましたー、図解もわかり易かったです!ありがとうございます。
下板橋駅南の路地は確かに魅かれますねー。でも「雲雀が谷ハウス」は気づきませんでしたw 谷戸ラブさんのセンサー、さすがです。そうそう、銅像の写真の「ヨッ!」にも笑いましたw
Commented by onnbubatta at 2013-06-07 17:29
>lotus62さん
雲雀が谷戸、北池袋の辺りと?漠然としたイメージしかなかったので、いただいたコメントを端緒に改めて字名の範囲を把握することが出来ました。こちらこそありがとうございます。
不思議な銅像楽しんでいただいて嬉しいです♪
センサー、まだ稼動しているかな・・・?物忘れは怖いくらい急加速していますが(汗)


暗渠、猫、池、高低差、崖、弁天、軍遺構、建築、階段、廃線、天体   その他徒然(適当です)


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