カテゴリ:世田谷( 3 )

蛇崩川源流のババ池(弦巻弁天)と不思議な傍流水路跡



下流方面や支流などは泳いでいた蛇崩川。初めて歩いたのは高校時代。駒繋神社付近の屈曲に胸騒ぎを覚えたものです。
一方で、源流辺りの事はずっとぼんやりとした認識のままでした。
「弦巻の方から流れてくるんだろう~・・・」と。何とも人任せのような。

先月桜新町から北側に向けて歩いていた際に、何か道が歪んだ感覚がして(心の準備をしていなかった)
どこの川に引っ張られているんだろう053.gif」←これ一番好きな感覚!五感の中に含まれています。
思えばそれも蛇崩川の南谷戸の水源辺りだったのです。桜新町、南に行けば呑川の源流だしドラマティックな土地だなあ・・・

というわけでジワジワ蛇崩川の方からお呼びがかかってきている。そろそろだなと。おいでおいで・・・(御出)



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冒頭地図の黄緑アイコン、大山道と交差する地点の公園にて。洗い場跡の碑が建っています。私も何か洗いたい・・・
(あと旅人風の二人組のモニュメントも。こういうの、池尻稲荷の入口にもあったなあ)




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立派な石垣のマンションの脇、少し小高い場所にお堂がありました。幣束も新しそうです。
此処の前を歩くと古木の力が降り注ぐ感覚があります。



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↑公園向かいにある、雰囲気或る八百屋さん「ライオンストアー」を西に行けば蛇崩川本流ですが、商店街(大山道)を少しばかり歩くと


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水の流れに呼び止められます。


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遡ると、舗装地から未舗装路の境界に差し掛かります。

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暗渠には桶が多い。バケツ、洗面器、タライなど。そして奥には、私が暗渠サインの一つとして提唱したい「ビールケース」が。



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銘柄はサッポロビールでした。通行禁止明示のツールとして置かれている事例のようです。
この先は進行出来ないので、一旦戻ります。


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次の接道面に廻りこむと・・・

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このような状態で再び現れました。間の区間はシートで塞がれているようです。
皮膚呼吸が叶わなくて、ちょっと息が苦しいね。
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こちらの方が護岸の感触がより伝わるでしょうか。



旧い地図を見ると、ちょうどこの辺りが蛇崩川源流の池=ババ池(掘り下げて溜池としたという書かれている書物もあります)。
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おおまかに池の位置を転記するとこのような感じ。濃い青が蛇崩川の本流で、南側の水色が今回綴ってきた水路跡。





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すぐ近くのおうちの軒先にありました。古い丸井戸の上の弁天様。古い住宅地図には「弦巻弁天」とごく小さく表示がありました。


ババ池、という名称がかなり気になる所であります。
蛇崩川の姿について知りたいと最初に手に取った文献が、近隣の松丘小学校の周年誌。
(私は周年誌の町の移り変わりコーナーが大好き。特に昔の年代の周年誌が好き。)

引用させていただくと、

「・・・この川は(蛇崩川の事)下の地形図にもあるように、ジジ池から流れ出た水と、湿地から湧き出した水が一緒になって流れていました。」
「・・・校庭はまだ湧き水が出るので埋め立てるための土の小山があるだけで、運動器具はひとつもありませんでした。(創立当時のこと)」
「・・・校庭のあちこちにある湧き水をくみ出し、砂まきをして校庭を使えるようにしました(昭和31年 はじめての運動会)」


その記載の下の地形図では、北にジジ池、南にババ池と表示されているのですが、世田谷区のサイトや「ふるさと世田谷を語る」文献にみられる表記と反対になってるので、後者を正と判断しました。

なんでジジババなんでしょう。小学校の周年誌なので、子供たちが便宜的に呼んできた名称を採用したのかな、と思っていたら前述の文献でもそのような名称で統一?されていました(語源は謎のままです。)



「ふるさと世田谷を語る」においては

弦巻村周辺はもともと台地であるが、村の西の溜池(ババ池)とその南の溜池(ジジ池)からの湧水を源として流れる蛇崩川が、村の西の方から東へと流れ、この流域は低地帯で田んぼが開けていました。蛇崩川はさらに弦巻神社の近くで支流をも合わせて東へ流れ、目黒川と合流して東京湾に注いでいました。この蛇崩川は、ふだんは細い流れですが、一旦大雨が降るとすぐ増水し氾濫しました。昭和20年代後半には、川の両側に田んぼと麦畑が広がっていました。そして蛇崩川は、メダカやザリガニ取りのよい場所でした。その蛇崩川も、昭和50年代には、暗渠になり、その上は遊歩道に変わっていきました」

「蛇崩川の水源 弦巻5丁目弦巻保育園の前の窪地 ババ池という池がひょうたん型にあった」

「JRA社宅前 ババ池 ザリガニ採りをした」

「品川用水の取り入れ口が閉鎖されたあと、土質によって用水の水が流れ出るのを利用して村人がそこにそれぞれ溜池を作った」

「子供の頃蛇崩川の源にババ池という池がありました。昔品川用水から漏れた地下水が浸みて出来た池です。弦巻田んぼがその水で出来ました。」

「ババ池の方がジジ池より広かった。池の周りには木が生い茂りウシガエルが鳴き、人々はまるで龍がいるようだなどどいって怖かった」

「弦巻村にはこの他にも名もない溜池がありアシが生い茂っていた」

情報が少ないながら(あまり文献に当たれていない・・・地元の方に伺えたら良いのですが)ながらも、池の規模もあってかババ池の方が記載が多い感じ。

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改めて・・・イメージが湧きません・・・すみません・・・
語感的にジジあってのババ、という成立イメージも巷にはありますし、ジジ池の方も追ってお伝えできればと考えています。
城南の川たちに感情移入しまくっている今日この頃。

青い方の本流も歩いていたら、本流沿いに更地の売物件があり、そこに備わっていた実測図に

「水路 2・9m 世田谷区管理の水路」
と示されていて、いや水路だってわかって歩いているんだけど、応援されてるみたいで何だか気持ちが盛り上がってきました。
パトロンが付いたみたいなね。

しかしながら歩道として整えられているとどうしても傍流の方をふらふらしたくなるのです~。

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「T」が取れちゃったのかな。スルマキになっているー
奇しくも、こちらのお馴染みのJRAのロゴマークは先日亡くなられた工業デザイナー・栄久庵憲司さんの作品だそうです。


そういえば、これからの季節のお花で「シュンラン」という単子葉植物があるのですが、「ジジババ」という別名があるそうです。
もし路傍で見掛けたら、ババ池を考える上で、何かヒントになるかなあ・・・


そろそろカテゴリも「世田谷」とかざっくりし過ぎているから、ちゃんと「蛇崩川」設けようか~~。

















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by onnbubatta | 2015-02-18 13:02 | 世田谷 | Comments(2)

シャワールームより愛を込めて 上馬4丁目の開渠

蛇崩川に注ぐほんとに小さな小流跡(一部開渠)の訪問記を綴ります。
奥に見えているのが蛇崩川緑道。
旧い地図を見ると、画像辺りに銭湯(ときわ湯)がかつては存在した模様。
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道路を渡ってしばらくは痕跡少な目(わかるひとにはわかる感じ)・・・



再び現れた勇姿を見よ。コインシャワーの脇に開渠がありました。

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大きなマンホールで端を留められてるタイプ。わさわさ生えているのはイノコヅチかな~?
昔我が家で飼ってた猫ちゃが全身にくっつけて帰ってきたものです。スティッキー。

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コインシャワーを利用したら、使用後のお湯がここに流れてきたりするのかな・・・風流な光景が目に浮かびます(勇気なし)
自分にとってコインシャワーって、中央線のイメージが強いのです。かつて高円寺でよく見かけたし、下宿が阿佐ヶ谷在住の知人(家が暗渠に接している)もよくコインシャワーを利用していたと話していたし・・・昔の話ですが。



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あ。なんか小橋が架かっている。
こういう箇所に架けられた小橋はすのこ等の生活がはみ出している素材が使われていたりして、暮らしの息吹が感じられてぐっとくる瞬間。

直観として、この場に長く留まってキョロキョロしていてはよくない感じがしたので、反対側に回り込みます



こんな子がいました。
おいらの愛してやまないキジトラちゃん。
これからお書初めをするかのような、筆みたいな尻尾。
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嗚呼。またもあなたは私を受け入れてはくれないのだね。(毎度解っている事。その冷たさも私が暗渠を追う理由でもある)
この地点より上流は痕跡を見つけられませんでした。
発地はいずこなのかな・・・それとも水路網の断片なのでしょうか。
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近くにあったお洒落なお地蔵様

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開渠が残っているのは29番地辺りのみ。
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色々な水路跡を訪れてはいるものの、歩いて、写真を撮って、その背景を書籍や古地図で調べて追って自分で完了してしまうことが多い一年になってしまいました。。

シャワールームからでも、バスルームからでも、何でもよいですが・・・愛を込めて。メリークリスマス。

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by onnbubatta | 2014-12-24 12:11 | 世田谷 | Comments(6)

三軒茶屋周辺の小流跡と谷に潜む謎のクリスマスツリー

だいぶだいぶ間があいてしまいましたが、しれっと綴ります。
「昔恋しい散歩地図」・・・こちらよく図書館で繰り返し借りて読む書物なのですが、長きに渡ってこの本のページとつきあいながらも全く目に入らなかった烏山川に沿う水路線に急に引き寄せられ(そういう事ありませんか?)、降り立ってみることにしました。

そうそう、田園都市線の駒沢大学までの駅って、駅出ると高速の高架下なのが苦手で。
何か上から抑えつけられてる感じがするのです。
高速あると地形感も鈍る気がします。ぐだぐだ。

〽〽讒言茶屋行って~世田谷耕すよ~(季節外れの田植歌みたいな感じで流します)


世田谷学園の方に向かいたく、適当に入る道を探していたら・・・

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「PAPER」と名乗る不思議な管と、「その道の人」らしき始まり!
やはり谷に住む何かには、まだお呼びがかかるみたい。ありがたや・・
本当に狙わないでこういうことに遭遇すると運命語りたくなる~U・ZA・Iお年頃だ。

しかしながらhowever、アスファルトが元気に黒光りしている様が私を不安にさせます。

・・・最近何か変わった事あった?








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隣接地からは年代を感じさせる側溝も参戦。板敷の上にプランターで蓋。





























まだこの時点では、この辺りに対して、暗渠っぽいけれど、確実な谷感というのは無かったのです。向かうことになる烏山川に引っ張られている意識が強く、左右を挟まれているのが良く分かっていませんでした
道は曲がっているのだけどね。





谷底へ降りてきて更に歩くと、緑が多いというか年月を経たおうちが多いことに少々の驚き。
ここ世田谷ですよね・・・


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よくまあここまで繁茂していることよ、と感嘆。
ここのおうちは、やっているのかしら。。。稼働という意味で。。。





と果たしてそこで目にしたものは・・・川口浩探検隊ふうに)
















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一体どうしたことでしょう???
持ち合わせている全ての理解の範疇を越えています。ツタの中に不可思議な塑像?が。




何かの作品なのかな。

先程のもじゃハウスは彫刻家のアトリエで、そのギャラリーとか・・・?


微笑をたたえて谷をみつめる優しいお顔でした。






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あたたかそう。
クリスマスツリー仕様かも・・・





























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後光差してる・・・

なーにもかもが  きーらめいて~(略)
気が付ーいた いつかの メリークリスマス・・・









はあはあ。ぜーぜー。
心の準備無しに、偉大な何かが飛び込んできました。
よろよろと歩き続けます。。すると水路跡のふりまく、特有の力に呼ばれます

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こんにちはー
こんにちはー

排水の穴でしょうか?蓋暗渠のようなものも見えています














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擁壁沿いに、集合住宅の敷地内に続いているようなこの側溝。行き止まりになっていて独り「排水の陣」気分。
鏡が立て掛けられていたり(我が身を振り返れ!)、木塀や不思議な手摺り?が趣を添えます。





































後日グーグルアースで確認する、とちゃんと谷になっているし、古地図でも水路線がニョロニョロ引かれています。
また「世田谷の地名」という書物内では、この谷に対して地形図上で
「溝ヶ谷か?」
という疑問符付きで記載がありました


溝ヶ谷か?・・・お前さん溝ヶ谷か?・・・再訪の暁にはこんな疑義を直接ぶつけてみたいです

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青で囲んだ辺りが溝ヶ谷か?の谷。ピンクの地点が小規模な蓋側溝













私が目指しているのは、もう少し北西。烏山川のあげ堀というか「灌漑してたんだろうな・・・」という雰囲気のある水路跡なのです


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三宿1-26・27の間。番地境のこの付近から水路が接続していたのではと推測。奥に見えるのが烏山川の緑道です。

























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それらしきもの、ありました。三宿1-24辺り。
この侵入防止柵が、テニスコートの網のように思えてきますよ。
私がボールを打ったら、向こう側の誰かが打ち返してくれるんじゃないかと。















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次に道路に接面している地点に回り込むと、こちら側は金網仕様。
比較的新しめの金網と掛け金、南京錠、状態を観察するに舗装もそんな昔の事では無い様子です





















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うーん。。。奥の方が混沌としていそうだな・・・

此処から続きは、下の谷の通りと一体化しているのかどうかよくわかりません。検証不足です。
古地図で見ると太子堂小学校の直下辺りまで続いていそうなのですが。


















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地図で確認するとこのような感じです。





















下の谷の通りは暗渠の香りがそこここにちりばめられていて、

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井戸と防火用水桶の豪華二点セットがあったり













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その地点の路地奥には井戸と洗い場のようなものもちらりと見えていました。
桶が賑やかに集合しています
























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大中小が接結しあうマンホール。猫ちゃのお通りです~






























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区立したのや公園。烏山川の下の谷橋のそばにある公園ですが、おそらく烏山川の蛇行跡だと思います。
そこの擁壁にぽっかりと口を開けるな謎の穴。


こんにちはー
こんにちはー
















それにしても、あのクリスマスオーナメントには圧倒されました。
耕すどころか、踏み荒らしてしまった感も否めませんが。ちょこちょこ綴っていきたいと思う次第です・・・
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by onnbubatta | 2014-11-26 15:24 | 世田谷 | Comments(2)


暗渠、猫、池、高低差、崖、弁天、軍遺構、建築、階段、廃線、天体   その他徒然(適当です)


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