カテゴリ:石神井川系( 3 )

桜台で水景を追う~取っ手付き蓋暗渠とファンタジーの池

さいたまを彷徨っていましたが、ここで短い練馬の水のお話をはさみ綴ります。

昨年秋のお散歩です

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桜台6丁目、おはま井戸。

かつては湧水の池があったのだそうです。

石神井川の河川改修後も池は残り、畔にあった太い樫の木の根元からこんこんと清水が湧いていた、と記録には残されているそうです。

しかし都市化により次第にゴミ捨て場となり、昭和43年10月末~11月にかけての埋め立て工事
により消滅。








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白い砂利が敷かれた神域となっています。

現在の氷川台氷川神社のご神体が石神井川から流れてきたのを拾って祀った最初の地が
この泉のほとりであったという言い伝えがあるのだそうです。


その後、ご神体は氷川神社の地に移され、この為春のお祭りにはお里帰りの神事が行われているとの事です。
(参照:みどりと水の練馬)

入り口にロープが張ってあり、入れない雰囲気だったのですが何となく理由がわかりました。

消防水利用のマンホールがありますね






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石神井川に落ちる細い水路敷。
あまりにも犬の落し物が多く、通行を断念しました

この水路敷の上流へと道を辿っていた時に、ぶち猫が消えていった空間があって、追いかけると


















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そこにはごく短い蓋暗渠がありました。奥のごみ箱手前に猫がかすかに。
(手前側には門扉あり)
現状民家の敷地と一体化している模様です。

継ぎ目に沿って苔が付着している様が芸術的。

苔を主体に眺めると、音響のグラフや地震計が針を刻んだようにも見えてきます。




音響グラフを見ると音響研究所の所長さんをすぐ思い出しちゃいます


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反対側から。
昨年の秋でしたので、散った萩の花びらが蓋を飾っています。


























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ちょっと観察すると、手前の蓋が不連続で面白いし
ゴミ箱の置かれた蓋、「取っ手」がついている気がします

そこに敢えてごみ箱が置かれているのは
暗渠人へのメッセージかも。






そしてファイナルにファンタジーな池が!

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石神井川にかかる橋沿いの事業所、ここの一階を企業の好意で開放しているらしいのです
(この時はシャッターが閉まっていました。)

白雪姫と7人の小人達

部分的に鍾乳石っぽく見えなくも無い


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中に入ってみたかったです。
けどここでどう振舞えば良いのかちょっと判りません


お約束の水玉きのこがファンシーですね。

Wデズニー的にはOKなのでしょうか??






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水路敷はゆるい谷戸にあったのですね
(上流にいくつか車止めがあります)

お隣の出子谷(旧い字名)は今は殆ど聞かない字名。

地図上の氷川台駅のピン(川の中に突き刺しちゃってますが)の南、水色の長方形屋根の辺りも
古地図によると昔は池があったようです。

YAHOOの地図、車止め無い箇所にも車止め的なマークがあって暗渠を示してくれる姿勢が好ましいです。(ゼンリンの住宅地図もこんなマークだったでしょうか?)

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by onnbubatta | 2013-03-18 17:04 | 石神井川系 | Comments(4)

大谷口アゲイン&アゲンスト。物件撮影に関して考えたこと等・・

板橋は大山・日大病院の裏にひっそりと谷がありまして、車も通れないような狭隘な路地と
へばりつくような家々。
生活感の漂う湧き水。
石神井川の南に位置する支谷の一つ。古地図には溜池の形がはっきり示されています。

はじめて訪れた時には「住宅改良」の名の元、立ち退き・工事が既に進行しておりました。
それが6年程前。
愛読書「昭和20年東京地図」(最後に少しこの本について語らせて下さい)で出会って以来。
少し記述を引用させていただきます
「この日大病院裏には、四谷鮫ヶ橋谷町の谷底様を連想させる細い坂道に木造の家が
へばりついている。その谷底からは大谷口の台地上の水道タンクがそびえるように巨
大に見える。この給水塔は何と多摩川を水源とする荒玉水道のものであって、こうし
た水道の登場によってすぐ近くの石神井川やまして荒川との水縁は急速に薄れていった。



まずは以前にも載せましたが、6年前の写真を幾枚か。

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西側の方の崖だったかな・・・

















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この箇所の現在風景をあとで載せますね
















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猫がこちらの様子を伺っていました
(こういう場所ではよくある事。)












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こんな手摺りあったんだなあ。
谷底から上界方面を向いて。













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石畳風。


















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ここではどんな会話が交わされていたのか。
谷頭付近にて。













........................................................................................................

2011秋。

ここにはもう一箇所谷頭があります。

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凹んでいる様子わかりますでしょうか。
先程の谷頭の西側です。












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この界隈で見かける「樽」。
防火用水なのです。
野方近辺に大型消火器(台車付き)が散見されるのと同様の事情?










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第二谷頭付近の私有地に存在するマンホール・・・
隆起したのか?
驚愕のきのこ型。
ここ以外では見た事ありません。








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このメッセージトタン、残ってたんだ。
取っ手の無い、井戸の残骸。












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遠望。古い写真とほぼ同じ場所と思います















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ナンバリングされたドラム缶が整然と並ぶ姿・・・
何故だかわからないけど連隊を彷彿とさせます・・・
本当に意味不明ですが。









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ドラム缶じゃないね(汗)















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地域の方々にとって安全で暮らしやすい街になるのは最もな事です。
そこに感傷的な気持ちを抱くのは余所者の戯言であるのは十分にわかっているのですが、、、






「モクミツ」問題とその解決が単純でないことは最近の新聞でもよく取り上げられていることですけ
どね。



そして・・・
今回一番衝撃を受けた場所。
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往時の谷頭の洗い場、これになっちゃったのかな?
位置関係把握できないほど変貌しているからわからん!
ここで「はあ~・・」と思わずでかい声が出て、工事関係者に振り向かれてしまう事態。


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わたしは忘れてはいない。。
脈々と流れる水の系譜を。
なーんて。ちょい吟遊詩人しちまいました。












真新しさの象徴、白いコンクリート。
その擁壁から唐突に現れた管。

温存されたというより「処理されちゃった」印象を強く抱きました
ひねくれもんのあっしでござんす・・・


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湧き水の近くにいた猫。
君もしかして6年前の子かしらん。













何度手に取ったかわからない「昭和20年東京地図」。
心酔し傾倒しています。
各写真に敢えて「旧町名」が付されていて
わかる範囲で、その物件所在地を自分のオリジナル地図に落としたりしていました。
こういう作業大好きです

今回、新刊の帯が見つかったので、そこにアラーキーが寄せた一文を載せておきます

「ちゃんと勉強して、いまの東京を表出している。
西井一夫力筆、
平嶋彰彦力歩、
だから
ドラマチック」

相当前の本ですが、改めて驚いたのは
今の自分と変わらない年代の方が書いたものだということ。。

.....................................................................................................

先日、少し考えさせられる(改めて留意しておくべき)貼り紙を見ました

古い理髪店の店先。原文ママ
「いたづらが多いので店頭の写真撮影を禁止します。年のためデータを消してもらいます」
3枚ほど貼ってありました。

つい惹かれて昭和の雰囲気を発しているお店やものを求めて彷徨い、写真に撮ったりしていますが
、やはり人それぞれ、中にはいい感情を抱かない方もいてそれを表明されているのを目の当たりに
して「踏み込みたい。けどそこで一歩引いて考える」という動作を心に留めておこう・・・と。

さまよい人の本質としての
「今、記録におさめておかないと次来た時には無くなってるかも・・・」
という本能との、葛藤です・・けどね


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by onnbubatta | 2012-03-08 11:50 | 石神井川系 | Comments(6)

板橋区中板橋その②弥生町・大谷口・向原溜池跡(エンガ堀水源)

中板橋の続きです。

南口に出てきました。


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雰囲気のあるモス路。













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質屋さんに続く道でした











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下頭橋付近の町丁界が気になるので訪れます。
その途中に趣のあるお宅。丸い電球・・・
表札には「産婆 誰某」と・・・!?
サンバ、ビバ、サンバ・・・不思議な響きがします。
いい仕事しているのでしょうね
敬服致します。







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ここの角を曲がってみます。
何と無く招く「気」が感じられるので









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近所の奥様方が立ち話をしていた中
階段を降りていって










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下から見上げて撮影しました。











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少々下頭橋方面に戻り・・

ぶれてしまいました
MY稲荷かと思って撮影もためらったからかな
碑文を読んでると蚊に刺されそうでしたので割愛

あとで調べましたら、
道灌vs豊島氏の戦いの際に敗色濃厚となった道灌が
戦勝祈願した所、援軍がやってきて大勝したという
・・・形成逆転お稲荷さん。





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クーラー排水?雨水?を空中で受け止めている
耐え忍ぶペットボトル










下頭橋、って変わった名前ですけど、由来譚諸説あるとの事。
そのうちの一つ

『水と陸との闘い(!)によってできた溺れ谷の関係で、谷の切り込み口すなわち谷頭に
支谷がいくつもある場合、上の方から上谷頭、中谷頭、下谷頭と呼ぶが、昔の役所の書
役のミスで谷が脱字となり、下谷頭が下頭となったとする説』

・・・役所のミスに心を寄せている辺りに気遣いが感じられますね。
でも・・どうなのかな???



川越街道を渡って大谷口の方に行って見ます。
病院下の溜井の方に行く気力は無いので(粛清されたから)とりあえず手前まで。


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昭和5年の地図に載っていた水路を確認しに来ました。
金網で入り口・出口を塞がれているのははじめてみる暗渠の光景です。
カメラに金網を通過させて撮影







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病院側は真新しく白いコンクリートの蓋がされていました。
粛清されたのか?













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振り返って。白い巨塔風
病院は山の上にあるので、本当にそびえてる感じが際立ちます
古くは、、その地域にどうみき稲荷(意不明)というのがあった
為、稲荷山と称したとの事。
どうみき・・・どどめき、すずむき、とどろき、辺りだろうか?
とどろきジローか。

そういえば、すずむき川の暗渠の近くで、中学生に「こんにちは~!」と
立て続けに挨拶されました。気持ちいいね










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帰りがけに撮った物件。
昔の台風前の措置みたい。












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川越街道沿いの、骨組みのまま2、3年くらい放置されてた建築中物件。
是正して、建て直すのかな?
自分の写真ではやぐらにしか見えないのですが・・










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向原にきちゃいました。二回目。
水路の水源の一つはここからきてるのでは。
向原溜池跡の、鯉供養碑。
昭和初期釣堀を営業しており、
戦後千川上水が暗渠化されたら干上がってしまったとの事から、
千川上水からの漏水が池の水源にもなっていた可能性あり、との事




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左の方は崖
釣堀池跡からの出口











向原については・・・
この辺りの水路多発地帯にも数年前に来ているのですが、
辿るというより、スポット的にまた近日中にも記録を綴りたいと思案しています。

執着している箇所があるのです。


鯉供養碑至近では大規模なマンション建設が予定されている模様
デベは長谷工。

更地の一角に小さなお地蔵様が残されていました。

きれいに手入れされていてお花も手向けてあり、大事にされている様子。




この他幹線道路沿いには売りビル・空き物件が多く、景気はまだまだ良くないと
実感しました(エリア的には限定された話ですが)
というより物件が多すぎたのか。。


存在の耐えられない暑さ。

・・・しかしながら、かき氷もアイスも一人前食べられない・・・調子狂ってしまうのです

いつぞや、沖縄で「強飯式」の如きかき氷を頂いたことがあります。
どうやって完食したのか、記憶に無い。
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by onnbubatta | 2011-08-17 21:24 | 石神井川系 | Comments(4)


暗渠、猫、池、高低差、崖、弁天、軍遺構、建築、階段、廃線、天体   その他徒然(適当です)


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