金町の新宿(にいじゅく)散策(陸前浜街道・用水路跡・橋跡・引込線築堤)

冒頭は、中川に架かる中川橋至近。
ここから金町方面を撮った一枚ですが、記憶にある風景とあまりにも見違える光景だったので
しばし呆然としました。

d0250051_15312279.jpg


















三菱製紙の跡が理科大ほかマンション等に、
京成金町の駅前に、このあたりでは群を抜く高さの目新しいタワーがそびえていました。

東京東部方面に一度だけ住んでた事があって、金町のJoshinでエアコンを買った記憶が。
その頃はまだアーケードがあったような。

昔の地図で金町とか新小岩の駅前に「丸興」というデパートの印があって気になっていたんですが
その「丸興百貨店」の建物に入っていたのが当時のjoshinだったようです。その頃はそんな事実も知らず。

その後再開発に伴い閉店し、写真右の、このあたりでは見かけないようなスタイリッシュなタワーに
変貌したと言う事です。

あとは金町と言えば・・・電車から見える「イトーヨーカドー屋上の教習所」とか
「寝過ごしたら金町でびびったよ」とか

の記憶かなあ・・・

三菱製紙の引込み線とかそこの大きな用水池とかは全然記憶に無いのです。







中川橋は千住からの「陸前浜街道」(水戸佐倉道とも)の「中川の渡し」があった地点にあります。
しかも古隅田川跡からも近い。

d0250051_15393226.jpg本日は旅人気分で。

葛飾区新宿(にいじゅく)方面を眺める。
旧街道沿いらしさを伝えるように、寺院の多い立地です。

川魚を提供する旅籠があり、当時としては珍しく二階に便所を設けた造りの宿も
在ったとの事です。




d0250051_15382420.jpg新宿(にいじゅく)側の橋のたもとにある国旗掲揚場の跡。
同じ場所に、由緒ある大樹の切り株が残されて保存されていました。

以前は引き潮の際に渡しの遺構と推測される石畳を見る事が出来たそうです。






















d0250051_1542740.jpg橋を渡って、90度南に折れます。
この展開が楽しい。

先の地図で「矢作クリニック」とある方向へ進んでいきます。

賑わいは無いけれどとても静かで落ち着いている町並み。

道の両サイドに縁石があるのも、遠くに来た感じがします。

旧い地図など見ると、今はありませんが電話局や法務局もあり、区内では最初に電灯が灯った地域であるそうです。

常磐線の駅をこのあたりに設ける話もでたそうですが市民の反対が起き、結果華やかな発展や利便性からは遠ざかったもののこうして静かな通りが保たれたのかもしれません。
(確か岩槻もこんな経緯があった)




d0250051_1544045.jpg南に真っ直ぐ行って、次の直角カーブに差し掛かる地点にある、
昔日の面影を伝える建物。
いくつか残っています。(表面軒先などはお化粧してあっても裏に回ると古かったり。)


にしても大胆なカーブ。

このカーブは「鍵の手式」の防御を意図した造りなのだそうです。












d0250051_15584148.jpg縁石見てるだけで垂涎(タラ~ン)
お煎餅屋さんがあるのも雰囲気に合っているかも。












少し街道から外れてみます


d0250051_160405.jpgあ、滋賀によくいる「飛び出し坊や」だ。

















d0250051_1615313.jpg奥まった所に日枝神社がありました。
都内では珍しい「神武山王鳥居」という形とのこと



























d0250051_163407.jpg近づくとオートで水が出てきます。
日枝神社だからお猿様の親子。








背後は交通量の多い水戸街道の中川大橋。
















d0250051_1643757.jpg暗渠様の路地。
この辺り褐色のバッタがピョンピョン飛んでいました。
土手に近いからでしょうか。



























d0250051_1651695.jpg「頭隠して蓋側溝」(ニャー)
































再び陸前浜街道ルートに戻り、新宿一里塚のバス停を過ぎて現在の水戸街道にさしかかる直前で橋跡に出会いました。

d0250051_1174594.jpg金阿弥橋。
表札みたいでコンパクトな字体です。

由縁は、周りに寺院が多いから阿弥陀様関係・・・?
金、は何だろう。
金町の「金」とも関連があるのでょうか?

橋が残された水路跡は緑道様に延びていました。
(持ち歩き用の地図(10年位前)には青い水路線)










区を紹介する史跡本には、この金阿弥橋際に、「さくらみち」「なりたちば街道」「水戸街道」と
鮮明な碑文の残る道標あり、と記されているのですが道路拡幅工事が続いていた為でしょうか、
現地にはありませんでした。
(安永年間に架された27の石橋の為の供養のために建てられたものでもあるという)

「さくらみち」は南へ向かい、小岩の北を通過して江戸川を渡河します(一部が江戸川区の親水さくらかいどう)



陸前浜街道からはまた外れて、金阿弥橋を北に戻る形で暗渠を歩きます。

d0250051_11391248.jpg割と近年まで残っていた水路のようですが、名称はあったのでしょうか・・・
新しい水路だから残っていたのでしょうか・・・?

























新宿小の手前に馬頭観音堂がありました。

d0250051_11423877.jpg東葛西領新宿は往還駅停の役割を持ち人や荷役の運搬の為の乗継場があり
多くの馬が使われた

この地は宿場時代の馬捨場
、との説明書を読みます。


馬にまつわる地名なんかも昔はあったのかな・・・?
練馬とか、世田谷(上馬、下馬)のように。












路傍にある馬頭観音様ではなく、立派なお部屋のなかにいらっしゃいました。

d0250051_11474975.jpg



















d0250051_11483044.jpgそしてここにも橋の名残を伝える小さなものが。
「かんのんはし」

古い地図で確認すると、前述の金阿弥橋と観音橋の間に
「日の出橋」も架かっていたようです。























新宿保育園脇の暗渠を通り抜けると
道の分かれ目に、

d0250051_1272138.jpg石仏が勢揃いしている一角がありました。
奥側の車道が、東用水の跡(水元公園の小合溜から南に引いた上下之割用水(小合用水、大用水とも)を大堰枠で分けた用水)。
手前側が陸前浜街道。








d0250051_1210169.jpg


















d0250051_12111782.jpg一番南の「八大龍神」様にお供えしてあったのは・・・































d0250051_12122796.jpg五角形に作られたアクアビーズアートでした。
小学生の女の子の手作りかな?微笑ましい光景です。











d0250051_12135063.jpgお地蔵様も何体かいらっしゃいます。
左のお地蔵様はちょっとお顔の表面が欠けていて、表情が判別できません。
背後、道路挟んで奥が新宿保育園。









d0250051_12215483.jpg「帝釈道」の道標もあって
(この一枚石・・・いい形!)





























d0250051_12231072.jpg
リアルな指差しサインが解り易いです!

ここの辺りは、水路跡銀座の様相。














石仏群は元々一区画南西にあったとの事です。

d0250051_14594825.jpg拡幅されるもの、埋設されるもの。


























陸前浜街道をしばし歩いていくと

おお・・・久方ぶりの新金貨物線の線路にさしかかります。

d0250051_12305437.jpg踏切名にも「浜街道」

















d0250051_12321131.jpg浜街道に沿った用水が鉄橋を渡っていたのでしょうか。
(一つ南の柴又踏切でも同様の橋脚?が見て取れます)

これも広義の「橋跡」























この先、西友脇の道を北に進んで東用水と出会った地点が
「新宿14号橋」という名前だったようです・・・
ん~。番号で呼ばれちゃうのか・・



d0250051_12364182.jpg街の地図看板
(あまり見て歩く事は無いのですが、水路線が描かれていると嬉しいです・・・)
猫じゃらしが侘びさびを添えます










複数の水路が交わっていた「大堰枠」交差点近く
バス停にその名を残しています。
また、1973年の住宅地図では交差点右上に「大堰枠排水場」という施設が記されていました。

手持ちの地図では「大堰枠」名の信号があるように表示されているのですが、現地には存在しませんでした。
上下之割用水に沿って歩きます。(これも前述の住宅地図では“中の割用水”との表記あり)
(浜街道歩きからは上の西友前で外れます・・・)

d0250051_12462595.jpgその大堰枠バス停前の。。。ペット屋さん。

鳥や金魚の絵はわかるのですが、お猿さんも・・・?












d0250051_12484463.jpgとても好みの店構えの、化粧雑貨屋さん。
トイレットペーパーじゃなくて、この積んだトイレ紙に惹かれます・・・

積んだトイレ紙、正式名称は何て言うのかなあ・・・

地方のお店でおトイレ借りるとあったりします・・・特にロードサイド系の。



ネーミングも「きら星」。









このお店のパンチある所はこちら。

d0250051_12523258.jpgサイドにまわると3~4人のマネキンさんのいるショーケース?があるのです
が・・・

斜め掛けの粋なストローハットより
折角のお顔が見えない・・・




















d0250051_1255215.jpgジュリーっぽく見える気も。

媚びない風の、アンニュイな口元にも目を奪われます。

このウィンドー側に上下之割用水が流れていました。
娘さん達の瞳には、その埋設工事が映ったのでしょうか・・・

風紀検査で生活指導が入るレベルの前髪ですね・・・








d0250051_12582885.jpg上下之割用水「原田橋」跡。もう常磐線の線路は目前です。





























d0250051_12592188.jpg現在の原田橋。水でなくて車が流れています。













長く使用してきた地図では「小合用水」と表記されているので、そちらの方が自分としてはしっくりくるのですが、今回は上下之割用水という呼び方で書いてみました。





末広商店街を通って、地図で気になっていた金町駅前のイトーヨーカドー駐車場に水路跡を見に行きます
(この辺でづつうmaxでした・・・)
屋上に教習所があるヨーカドーですね。


古い地図で見ると金町駅前(北口)も水路が沢山あって
現駐輪場辺りからヨーカドー駐車場方面に水路線が確認できます。

d0250051_1341828.jpg金町駅北口~三菱製紙への引込み線、築堤や斜面の枕木、等残っています。
今電車が来てもすっと受け入れられそうな。

築堤のトンネルを埋めたような部分、これが水路跡だと思います。

水路跡もさることながら、屋上教習所「金町自動車教習所」から車が降ってきやしないかと懸念も抱きつつ・・
(幼少の頃から、広告を見るたびに心配になっていたのです)










d0250051_136544.jpg



















手持ちの地図ですと、水路は現駐車場内を曲がり流れ、常磐線高架をくぐり

d0250051_1311967.jpg銭湯脇の道路を末広小学校方面につながっているように描かれています。






























この後、浜街道方面をさらに歩いてたりしたのですが、いかんせん疲れてしまい
(いつもの事)後半積み残しが沢山です。


金町駅前果物屋さんで「市川の梨」が売られていたのが、何か良かったなあ。

大型本の「東京都市地図」の冒頭のページ「読図の視点」でも市川の梨畑について言及があったし!







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by onnbubatta | 2013-09-13 15:41 | 葛飾区 | Comments(2)
Commented by 猫またぎ at 2018-05-08 19:10 x
この度、新金貨物線の橋跡をめぐった記事を書いたんですが、イトーヨーカドー裏の水路トンネル跡を引用させていただいたので、一応お知らせしておきたいと思います。
この物件、独力では到底発見できなかったと思います。
駐車場の一番奥まで行ってみないと気づきませんもんね。
ありがとうございました。

Commented by onnbubatta at 2018-05-09 09:45
>猫またぎさん
新金線×橋跡ですか・・・!早速こちらも読ませていただきました。最後の方の数枚だけ残されている蓋暗渠や、赤く舗装されてなお蓋の跡が浮き上がっている場所、もしかしたらと通った場所なのかもしれませんが、全く気付いてなかったと思います。
水路トンネル、ご紹介&ブログでの現況報告をありがとうございます。ちゃんと残っていたのですね。金町の北口は変化が大きそうで、行くのがちょっと怖いような気がしていました。
追伸:最新記事で富士見市付近の旧砂川堀を書いたのを契機に鶴瀬駅付近まで色々気になる箇所を先日歩いたんですが、猫またぎさんの記事と同じ場所で写真を撮っていて、思わず唸りました。また寄らせていただきます~


暗渠、猫、池、高低差、崖、弁天、軍遺構、建築、階段、廃線、天体   その他徒然(適当です)


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