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江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_08584962.jpg

こんにちは。
先日、江東区北砂で蓋の枚数で10数枚?程の蓋暗渠に出会ったのでご報告します。

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_09101256.jpg

こういう分岐には、何かが待っている。何か起こる。
極小美を体現する、極小車止め。

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_09014538.jpg

現状は民家と民家の間の植栽置き場のような利用状況です。あまり長時間佇むような場所ではないです。

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_09044736.jpg



江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_09060959.jpg

反対側(中学校側)は、ミントグリーンの柵で塞がれています。(金属柵の一般的な色だと思うんですが、最近やたらとミントグリーンカラーが目につくのです、今迄何とも思ってなかった人を意識する感覚に近似)



そっと・眺めるのが良い場所です(念押し。)

ここまできますと、上の地図では切れてますが(地図の左下辺り)金魚養魚池の跡地も近いです。
今回訪問時は丸八通りからちらと見た感じでではフェンスで覆われていました。
2017年10月訪問時の写真を載せておきます。

やっぱり養魚池跡の地図も載せます(心変わり)


江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_14172818.png


地図上では、まだ養魚池の二区画が表示されていますが・・・

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_15332593.jpg

柳の大木だけが、在りし日の姿をとどめていました。(2017.10)

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_16064015.jpg
実にシンボリックで、立派な柳です。まるで人格が宿っているかのような。
鑑賞者の心に強く訴えかけるものがあります。
柳は水分の多い土壌を好み、湿地や川岸に生えるといいますが、今後この柳はどうなるのか、気掛かりなのです。
(ちなみに私は昔柳の樹の下を通る時は息を止めていました。。)

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_15383680.jpg
お池は無くなった。空が広いにゃあ。

2017年10月時点で保存しておいた、SV画像を下に。池が消える前の姿になります。
大分埋まってきている様子が見て取れますが、かろうじて水面が残っています。


奇跡的に遺っていた東京の開水面が、またひとつ消えたのです。
東京は、空地でいることを許されない・・・

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_15424494.png
4枚前の画像とほぼ同角度。
日が暮れると蛙の合唱が聴こえてきたといいますが、どこに移動したのでしょう。

江東区北砂の残存蓋暗渠、養魚池跡地_d0250051_16000674.png
平成4年の航空写真で見ると、まだ複数の池が見て取れます。
左下の駐車場部分も以前は池だったのかもしれません。


江東区の水路跡、またゆるゆるとご紹介していきたいと思います。




by onnbubatta | 2018-05-30 16:11 | 江東区 | Comments(4)
Commented by sumizome_sakura at 2018-08-03 03:30 x
柳はその形状から、特に天の精霊と地の精霊をつなぐ「橋」だとされていたようです。だから、地上とその外をつなぐ「扉」にもなります。路でいえば「衢」や「戻り橋」と同じようなもので、樹木だと桜、特に枝垂桜が同じ意味をもちます。
京都の千本閻魔堂の普賢象は昔、獄舎の囚人の魂鎮めに使われていたという伝承がありますが、唐の長安の西市の西北には池と一本の柳(「独柳」)があり、刑場になっていました(徐松撰『唐両京城坊考』平凡社東洋文庫、159-160頁)。

子どもの魂は大人よりも脱けやすいので。精霊に呼ばれたしまったのでしょう。息を止めて魂が出にくくして、正解でした。でないと、Changelingになっていたかもしれません(^^。
Commented by onnbubatta at 2018-08-05 10:53
私たちが「柳が残った意味:意義」をある土地に考えさせられてしまう時、こういった要因や伝承に左右されている可能性があるんですね。並木より、一本植えられている方が一層意味ありげで。。でも、「橋」のような機能もあるとすると、鎮めた、封じたはずの死者が戻ってきちゃったりして困らないのかな?とも考えました。

通っていた幼稚園の隣の敷地が一時期大きな空き地で、壁で覆われてるんですが柳の大木だけ見えていて子供心に畏怖しておりました。よりによって幼稚園の隣で角地でした。

墨染桜さんのコメントを読み返していて、やはり昔からのまことしやかな言い伝え:柳の下は息止める、霊柩車見たら親指隠す、は経験の蓄積からの確かな知恵なのだなと実感しました。もう大人ですが魂が脱げたり溶けたりする予兆を察知しないと・・・(磨かないと)
Commented by sumizome_sakura at 2018-08-07 04:58 x
ああ、黄泉がえりですね。
その辺はちょうどhondaさんとお喋りしていた、地上の世界が多孔的に異世界につながっている感覚に関わるのだと思います。二つの世界が完全に分離しているわけではなくて、もともと、ポコポコ小さな穴でつながっていたり、相互に滲透してしまうようなものだとすれば、はっきりした通路をつくった方が「安全」に思えるのではないでしょうか。

例えば刑場に柳があれば、刑死した魂がその「橋」を通じて、黄泉にそのまま落ちていく。そうなれば、現世をさまよって悪さをすることもおきないわけです。柳の下以外でも息をとめていたら、呼吸できませんしww。

そういう意味でも、水と似ていますね。異界は地下の水みたいなもので(文字上も「黄泉」ですがw)、地上に自然に湧き出したり、滲み出たりする。それは生活に役立つものでもあるのだけど、どこもかしこもジメジメしていたら困るし、鉄砲水のように突然溢れ出したり、あるいは行き場がないまま水浸しのままでも困る。

だから、用水路や排水路みたいなものをつくったのでは。もちろん暗渠で(^^。
Commented by onnbubatta at 2018-08-08 22:48
>sumizome_sakuraさま
ああ、「送り出してあげる」柳なんですね。
死者の埋葬というと個人的に「屈葬」のイメージが何故か降りてきてしまって・・・
柳があの世へつながる階段の手摺りみたいな役割になるのでしょうか。

連日暑い中での暗渠・川散策ですが、「異世界を覗いている・行き来している」感覚を意識しながら歩きたいです。


暗渠、猫、池、高低差、崖、弁天、軍遺構、建築、階段、廃線、天体   その他徒然(適当です)


by onnbubatta

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